文系出身で、AWSの実務経験のない私でも2か月の学習で、AWS SAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)に合格することができました。この記事では、体験談として合格までに実際に私が行った学習について、ご紹介したいと思います。
2024年1月にAWS SAA(C03版)を受験し、793点で合格することができました。しかし、その道のりは決して容易ではありませんでした。今回は、合格までのプロセスや学習方法、試験当日の体験などを詳しくお伝えします。
私は文系出身で、AWSの実務経験がありませんでした。未経験の私でもAWS SAAに合格できたので、これからAWS SAAを受験する方の参考になれば幸いです。
AWS SAAとは何か?
AWS SAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)は、クラウドサービスの「AWS」のアーキテクチャ設計能力を証明する試験です。この資格は、クラウドアーキテクチャの基礎を理解し、AWSでのアプリケーション設計、展開、管理に必要なスキルを評価します。AWS SAAを取得することで、クラウドコンピューティングの基礎を身につけ、現代のITインフラストラクチャの構築に必要な知識を獲得できます。
AWS SAAの概要
AWS SAAは、AWSのテクノロジーに関する知識とスキルを持つことを目指す資格です。具体的には、コンピューティング、ネットワーク、ストレージ、データベースのAWSサービスに関する知識や、ワークロードのデプロイ、管理、セキュリティコントロールの実装について学びます。
AWS SAAの難易度と合格率
AWS SAAの難易度は普通からやや難なレベルであり、未経験の方でも合格できる勉強法があります。合格率は50%程度と言われており、合格ラインは720点(7割で合格)です。
AWS SAAの試験内容と形式
AWS SAAの試験は、65問の問題で構成されており、複数選択または複数応答のいずれかの形式で出題されます。試験時間は130分で、合格点は720点、受験料は150 USドルです。試験の対象言語で日本語を選択する形になります。試験方法は、AWS認定資格が受験可能なテストセンター(PearsonVUE)もしくはオンラインで監督付きの自宅受験も可能です。
私は、家だと集中できないと思ったので、最寄りのテストセンターで受験しました。
試験勉強で使用した教材の中でおすすめのものを以下でご紹介します!
おすすめの参考書
私の所属している会社ではUdemyとの法人契約があり、基本的にUdemyの講座は無料で学習し放題なので、書籍などは購入せず、Udemyの動画教材で学習を進めていきました。
Udemyでは頻繁にセールをやっていますので、講座を購入する方はセール中を狙って購入するのがおすすめです。
【SAA-C03版】これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座
私はこちらの講座を参考書代わりとして、AWSSAAの試験概要や主要サービスの学習をしました。この講座では、クラウドとAWSの基礎知識からアーキテクチャ設計、インフラ構築などを、スライドでの説明と実機を使用したハンズオン形式で学習を進めることができます。
この講座は計48時間の長時間の講座となっていますが、AWSSAA合格に向けて網羅的に試験範囲の内容がカバーされていますので、この講座をしっかりやっていれば、別途、参考書として書籍を書く必要はありません。これだけで十分です。
かなり長時間の動画になるので、試験まで時間がない方は、ハンズオンのパートは飛ばして、スライド部分だけを短期間で受講するやり方も効果的かと思います。あとは、動画を2倍速で視聴することも時短になるのでおすすめです。(全然聞き取れます。)
私は、学習開始した始めの1か月でハンズオン部分も実際にAWSアカウントを作成し手を動かしましたので、よりサービスの理解が深まったと思っています。
おすすめの問題集
【SAA-C03版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)
Udemyの試験対策講座を全て受講が完了した段階で、ある程度、サービスに対する知識はある状態と思いましたので、残りの1か月でひたすら模擬問題を解いていきました。
上記のコースでは、実際の試験を想定した65問の模擬問題が6回分詰まったコースになっています。
私は、この模擬問題を2周解きました。1週目の段階では6割程度の正答率でしたので、やはり参考書を読んだだけでは、解けない問題も多くあるので、模擬問題を実際に解くことで、試験問題になれる必要があると感じました。
間違えた問題の振り返りを行い、2周目で8割程度とれるようになりまして、8割程度解けていれば、本試験も問題なく合格できると思います。
また、コースのレビューにもありますが、上記の模擬問題は、本試験より設問も長く、若干難易度が高く感じました。ただ、似たような問題も出てきますので、簡単な問題集を解くより、少し難易度の高い問題を解いて対策しておいたほうが、本試験で余裕をもって合格できると思います。
ping-t AWS ソリューションアーキテクト
ping-tはIT資格学習サイトでAWS資格でもソリューションアーキテクトの問題集が用意されており、会員登録することで完全無料で、模擬問題675問を解くことができます。
ただ、ping-tの問題は本試験と比較して、かなり難易度の低い問題となっていますので、一通り学習が終わった後の理解度チェックとして、活用するのが良いと思いました。
各章や分野ごとに出題設定をできるため、理解不足の分野を把握することができます。
難易度はかなり低いので、この問題集だけで合格するのは難しいです。勉強時間に余裕がある方は知識の補填として活用するのをおすすめしますが、時間がない方は取り組まなくても良いと思います。
Youtube|CloudTechソリューションアーキテクト問題
こちらのYoutubeではCloudTechのチャンネルで、160問の模擬問題を解くことができます。
勉強時間が無かったのと2020年の動画で少し古い情報だったので、サービス情報や試験問題が異なっていても嫌だと思いましたので、軽く流し見した程度です。
時間がある方は活用しても良いかと思います。
学習ロードマップ
私の全体の合計学習時間は、2か月で50時間程度でした。
平日は仕事で勉強時間が確保できませんでしたので、土日で2~3時間程度勉強していた感じです。
学習開始~1か月目(~30時間)
2倍速で動画視聴して、ハンズオンをやりながら、OneNoteに学習内容をまとめていました。
2か月目~試験日(~50時間)
基礎勉強が完了した段階で、模擬問題をひたすらに解いていきました。順番としてはping-t(難易度易しい)→Udemy(難易度難しい)の順に取り組んだほうが、理解度チェックにもなり、解けないストレスが無くて良いと思いました。
間違えた問題の振り返りを行い、Udemyの模擬問題を2周解いて最終的に8割程度とれるようになっていました。
試験当日
試験は最寄りのテストセンターで受験しました。
試験会場には、本人確認書類以外と支給されるメモ用紙以外持ち込めないです。
問題のレベルとしては、Udemyの模擬問題より少し簡単くらいでした。1周目に分からなかった問題にチェックをつけ、残り時間でチェックのつけた問題の再確認を行っていきました。(なんだかんだ試験時間ギリギリに解き終わった感じです。)
合格発表
AWSCLFと異なり、合否は試験終了した時点では分かりません。AWS公式によると試験から5営業日以内にメールで合否連絡があるそうです。
受験の手応えとしては、あまり無く、全て正解でも7割くらいの感覚だったので、落ちたと思っていたのですが、合格連絡が来ましたので、最後まであきらめずに回答することが大切だと感じました。
合否結果も、午前中の試験で当日の20時ごろにはメール連絡がありましたので、5営業日待たなくても比較的早く結果が分かると思います。
まとめ
この記事では、未経験からAWS SAA合格までの道のりを解説しました。要点をまとめると以下の通りです。
– AWS SAAの概要と難易度: AWS SAAはクラウドサービスのアーキテクチャ設計能力を評価する試験であり、合格率は50%程度ですが、十分な準備をすれば未経験者でも合格できるレベルです。
– 学習方法: Udemyの講座を活用し、実際の問題解決に役立つ模擬問題集を利用しました。また、ハンズオン形式での学習や動画の倍速再生など、効果的な学習法を実践しました。通じて、試験の内容に慣れることが重要であることを実感しました。
– 試験当日と合格発表: 試験当日は時間配分に注意しつつ、問題に取り組みました。また、合否は試験後5営業日以内に通知されますが、最後まであきらめずに取り組むことが合格への鍵でした。
AWS SAAでは、模擬問題の解き方や実務経験の補完が重要なポイントとなります。合格に向けて、模擬問題の積極的な解答や実務経験の積み重ねが必要です。さらに詳しく知りたい方は、AWS公式サイトを参照してください。
未経験からの挑戦でしたが、しっかりとした学習計画と努力によって、AWS SAAの合格を果たすことができました。同じような挑戦を考えている方にとって、この記事が参考になれば幸いです。