この記事では、G検定(ジェネラリスト検定)の私の実体験に基づいて、G検定を取得したい方に向けて、以下の3つのポイントをわかりやすく解説します。
G検定ってよく聞くけど、具体的に何を学べばいいのか分からない。試験の難易度が心配だし、勉強時間もかけられないかも…。文系未経験の方でも、問題なく合格できるようにこの記事で解説していきたいと思います。
過去に文系出身で、AIやプログラミングの知識ゼロだった私も、無事合格を果たしました。ギリギリ合格ではなく、かなりの高得点で合格できましたので、ぜひ参考にしてみてください。
G検定とは何か?
G検定(ジェネラリスト検定)は日本ディープラーニング協会主催のAIやディープラーニングの活用リテラシーを身につけるための検定試験です。 文系未経験の方でも、基礎知識を持っていれば受験可能です。
G検定は、ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を検定する試験です。AIやディープラーニングに興味がある方にとって、スキルアップの一環として受験する価値があります。
G検定の概要
G検定は、オンラインで自宅受験が可能で、試験時間は120分です。出題範囲はシラバスに基づいており、知識問題(多肢選択式・約200問程度)が出題されます。一般の方は受験料が13,200円(税込)、学生は5,500円(税込)です。 合格率は約70%前後と言われています。2024年は年6回の試験日が設けられています。
G検定の難易度と合格率
G検定は、AIやディープラーニングに関する基礎知識を問う試験ですが、適切な対策を講じれば文系未経験の方でも合格できる難易度です。合格率は約70%前後と言われています。
G検定の試験内容と形式
G検定の試験はオンラインで行われ、知識問題が出題されます。試験の内容はディープラーニングの基礎知識やビジネス活用に関するもので、シラバスに基づいて出題されます。受験者は試験開催日程を選んで受験できます。
G検定の試験範囲
G検定では以下の試験範囲になります。(シラバス引用)
近年は、法律・倫理に関する問題が多かったり、最新技術今話題の大規模言語モデル(Berd、GPT)なども問題に含まれてきています。
G検定の問題形式
G検定の試験問題は以下のような特徴があります
試験時間に比べて問題数がかなり多いです。G検定は自宅受験となり、カンペ可能ですが、全てを調べて回答するのは試験時間的に不可能なため、確実に解ける問題を効率的に解いて、分からなかった問題に絞って調べて回答するのが良いと思います。
G検定を取得するメリット
G検定(ジェネラリスト検定)を取得することにはいくつかのメリットがあります
①体系的な知識の獲得とその証明
- G検定はディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を検定する試験です。
- 合格者はロゴを名刺に記載できるほか、デジタル合格証『オープンバッジ』の発行も始まっています。
②業務への活用
- G検定で学んだAIの知識を普段の仕事に活かすことができます。
- 特にIT系企業の営業や企画などの仕事をする人にとって、自社の事業やプロダクトを深く理解するための良いきっかけになります。
③就職・転職への活用
- G検定によって証明される「AIに関する体系的な知識」や「適切な活用方針を決定して事業に応用する能力」をアピールして、AIに関連する仕事に就職・転職することができます。
- 機械学習エンジニアやデータサイエンティストなどの職種に活用できます。
おすすめの参考書
ディープラーニングG検定 公式テキスト 改訂版
AIの時代に向け、ディープラーニングに関する基礎知識を習得したい方におすすめの一冊です。本書は大ベストセラーの公式テキストが改訂され、試験運営団体による新シラバスへの完全準拠と内容の大幅な充実が図られています。
理論から実務までディープラーニングの全容を網羅し、分かりやすい解説と増量された章末問題で確実な理解を促します。単なる試験対策書にとどまらず、ディープラーニングの入門書としても最適な構成となっています。
G検定を受験する方はもちろん、企業のDX推進を検討中の方、AIビジネスへの活用を目指す方にも役立つ実用的な内容が盛り込まれています。本書を手に入れることで、AIに関する正しい知識を身につけ、今後のビジネスシーンで大きな強みとなることでしょう。
本書一冊でAIの基礎から実践まで学べる点が高く評価されており、AIに主体的に取り組む姿勢を養うきっかけになります。時代の変化に対応するための第一歩として、本書を手に取ることをおすすめします。
ただ、私はこの一冊だけでは、全ての技術・仕組みのイメージまで持てなかったので、一部YoutubeやUdemyを参考にして、理解を深めていきました。
【全200問の模擬試験付き】G検定に合格するための集中講義!人工知能(AI)について体系的に学ぶ(初心者向け)
Udemyで上記の動画講義を使用して学習しました。
人工知能(AI)分野は専門用語が多く、理解するのが難しい分野です。本動画講義では、AIの基本概念から最新のディープラーニングまで、わかりやすい言葉で解説しています。
G検定の出題範囲もしっかりとカバーしており、受験対策に適してます。
また、各セッションの概要を事前に説明し、受講者がスムーズに内容を理解できるよう工夫されています。受講者の声を見ると、事前学習との組み合わせで理解度が格段に上がったという感想があります。一方で、読み間違いや説明不足の指摘もあり、講師の知識・理解力に関する評価は厳しいものがありました。
しかし、AI分野の広範囲をカバーし、初学者にもわかりやすい解説をしている点で、本講義の価値は高いと言えるでしょう。AI入門や、G検定対策を意識した方におすすめの講座です。
説明内容は、1つ前で紹介した公式テキストとほとんど被っています。解説も図解などが少なく、スライドの文字を読み上げていくスタイルなので、公式テキストと合わせて暗記力は高まりましたが、更に各用語の理解が深まるということはありませんでした。
公式テキストで学習されている方は不要かもしれません。時間とお金に余裕がある方におすすめします。
ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 法律・倫理テキスト
AIに関わる法的・倫理的側面を体系的に解説した書籍です。ディープラーニングG検定の受験対策はもちろん、AI開発者やAI活用企業、DX推進者など、AIビジネスに携わる多くの方々に役立つ一冊となっています。
本書の最大の魅力は、法律家ではない一般の方にも分かりやすく、かつ要点を押さえた解説が施されている点にあります。これまでAI関連法令は難解な専門書に限られていましたが、本書は基礎から丁寧に学べる良書といえるでしょう。
一方で内容の難易度は決して易しくなく、法的な素養がある程度必要不可欠です。まったくの未経験者には概念の理解に苦労する可能性があります。そのため、公式テキストなどで予備知識を身につけた上で、本書を活用するのがおすすめです。
加えて、ディープラーニングG検定の過去問題収録や章末の演習問題は、試験対策に大いに役立つポイントです。コンパクトながら濃密な内容で、合格率は65%前後と一筋縷れをたどる資格試験です。合格を目指すのであれば、相当の努力が必要不可欠といえましょう。法的リテラシーを高めたい方や、AIビジネスに携わる全ての方に一読をおすすめする価値ある一冊です。
最近の試験問題では、法律や倫理の問題が多いと聞いたので、その分野の知識をカバーするために参考書を購入しました。法律・倫理について、網羅的に深く理解することができ、合格につながったと思います。
おすすめの問題集
私は、以下の問題集を使用して試験対策を行いました。
それぞれ後続で説明しますが、それぞれの問題集と本試験の問題の難易度としては以下のような感じでした。
- 黒本|徹底攻略ディープラーニングG検定ジェネラリスト問題集 第2版
- Udemy|【全840問】G検定対策 模擬演習試験!重要度の高い問題を厳選(最新シラバス対応)【模擬試験4回分】
- Youtube|ITエンジニアノイチャンネル
(易しい)Udemy < 黒本 < 本試験 < Youtube(難しい)
徹底攻略ディープラーニングG検定ジェネラリスト問題集 第2版
この問題集は、最新のシラバスに完全対応しており、新たに「人工知能と法律・契約および動向」の章が追加されています。また、最新の技術動向として、XAI、DX、自然言語処理、音声認識、強化学習などの設問も追加されています。
しかし、本書の問題の難易度は本番の試験よりやさしいとの意見もあります。そのため、本書を使用する際は、他の参考書や資料と併用することをお勧めします。それでも、本書の解説は充実しており、基本を押さえるのに適していると思います。
章ごとに深く掘り下げると同時に、広範なトピックに触れる必要があります。
【全840問】G検定対策 模擬演習試験!重要度の高い問題を厳選(最新シラバス対応)【模擬試験4回分】
こちらの問題集は、模擬試験4回分の大容量の模擬問題が用意されています。ただ、他の受講者の方もレビューされているように、本試験に比べて易しめの問題になっています。
参考書で学習した内容の記憶の定着、理解度チェックとして使用するのはおすすめしますが、この問題集だけでは合格は難しいと感じました。
他の問題集とも組み合わせて対策するのが好ましいと思います。
Youtube|ITエンジニアノイ
ITエンジニアノイさんがYoutubeチャンネルでG検定の解説や予想問題をアップしてくれています。私は、予想問題を直近3回分程度を解いてみました。
無料で誰でも見ることができますが、問題レベルは本試験に近く、とても参考になります。(有料級の動画と思います。)
基本を抑える問題集を1冊やり、こちらのYoutubeで試験対策を行えば、問題なく合格できるレベルに行けると思います。
学習ロードマップ
私の全体の合計学習時間は、1か月で30時間程度でした。
平日は仕事で勉強時間が確保できませんでしたので、土日で5~6時間程度勉強していた感じです。
学習開始~2週間(~15時間)
公式テキストと1周読み、Udemyの動画教材を2倍速で視聴し、学習した内容をマインドマップ(MindMeister)にまとめていきました。
2週間~試験日(~15時間)
試験日までは、ひたすら問題集を解いていきました。
難易度の易しい問題集から学習を進めました。(Udemy→黒本→Youtube)
最終的にどの問題集でも8割近くは解けるようになっていたと思います。
試験当日のテクニック
試験形式で解説したように、G検定は自宅受験で行うので、分からない問題があった場合は、カンペを使用したり、ネットでググることもできます。
カンペOKということで安心する方もいるかと思いますが、試験時間に対して、問題数がとても多いため、全てを調べて回答することは時間的に不可能です。
なので、7割程度は自力で最短で先に解き、分からなかった問題のみ調べて解くのがおすすめです。
私の当日の試験の受け方は以下になります。
①200問を1問30秒ペースで1周解く
50問を25分でタイマーを設定していました。
・自信のある問題 → 最速で解く
・自信がない問題 → とりあえず解いて、見直しマークをつける
設問を読んだだけで意味不明→選択肢を読まず、未回答で飛ばす
上記を意識して、解くことで時間配分通り1周解き終わることができました。
②残りの20分で未回答、見直しマークを付けたものを解く
解く優先度は、未回答→見直しマークです。(回答すらしていないと点数貰えないので)
ここからは、ひたすらググったり、ChatGPTを使ったりして、回答を埋めていきます。
時間が無いので合っているかどうかは気にせず、出てきたものをそのままで回答してってください。
※試験問題はコピペができないようになっているので、iphoneのカメラの文字認識機能を使って、うまくコピペして調べていました。
私は、最終的に時間内で全ての問題の回答を埋めることができました。ただ、残り1分まで解いてましたので、本当に時間が足りないです・・・
まとめ
この記事では、文系未経験者でもG検定に合格できる方法をご紹介しました。
要点をまとめると以下の通りです。
G検定とは、ディープラーニングの基礎知識を有し、適切に活用できる能力を問う検定試験です。自宅受験が可能で、合格率は約70%前後とされています。
公式テキストと動画講義教材を併用し、徹底的に理解を深めることが大切です。問題集やYouTubeの予想問題などを使って試験対策をすると良いでしょう。
効率的な試験対策のコツとして、自信のある問題を先に解き、分からない問題のみ調べて解答する方法があります。時間配分を意識することが重要です。
G検定では、事前の十分な学習と適切な時間配分が重要なポイントとなります。
文系未経験の方でも、この記事で紹介した学習方法とテクニックを活用すれば、ぜひG検定の合格を目指してみてください。